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2019年4月 8日

日本の生活にはもっと気軽さが必要ではないか

また孫引きで申し訳ない。「43歳母子家庭。収入はパートで月13万。このままだと将来ヤバイよって誰からも言われる。今までもなんとかなってきたし母子家庭だから優遇してもらえるでしょ?」という記事を見つけた。

元の書き込みは以下の通り。

相談です。

 

43歳バツイチ子供は中学生一人、年金暮らしの母との三人暮らしです。
現在フルタイムのパート勤務で月に13万の収入があります。
年金は国民年金のみでたぶん未納の時期はありません(未納分は以前ばれたときに親が払ってくれました)
実家暮らしのために金銭的な苦労はしていませんが、友人はこのままではマズいといいます。
そんなにマズいものでしょうか?
高校卒業してからバイトとパートしか経験がなく、資格も特にないため友人が言う正社員にはなれないと思います。
子供が高校生になればバイトも出来ますし、大学も行きたいなら奨学金があります。
年金ももらえるようですし、特に何も困らないと思うんですが何がまずいんでしょうか?
最近は聞いても曖昧な笑いしか返してもらえず、逆に不安になってしまいます。

これに対し、大量の非難が書かれていた。だが私は、この元の書き込み者の考え方は悪くないと思っている。

今の日本では、バブル時代から連想されるような一定以上の所得の仕事は限られていて、その席を勤労世代の国民が「椅子取りゲーム」しているような状態にある。元の書き込み者が他の同年代の人よりも所得が少ないことをもし嘆いていたら、自己責任の面があるかも知れないが、嘆いていないのなら他人から責められることなどない。そもそも、今の日本では、こういった席 (年収、立場) にも一定人数が座らないといけないのだ。

で、そういった席、年収の人がそれなりに働いているのであれば、あとは介護の問題が発生しても病気の問題が発生しても、社会保障で何とかしてやればよい話だ。社会保障とは元々そういうものだろう。生活保護を受けたっていい。

金額が多すぎるとか、すべて現金支給とか、生活保護に問題があることは認識している。もちろん、他の社会保障だって色々と問題を抱えているだろう。元の書き込み者があまりに無知であることもよくわかる。それでも、日本はもっと気軽に生活できる社会にならないといけないと思う。

この元の書き込み者を非難する人たちは、日本の少子化の原因が何なのか、分かっているのだろうか。将来はどうするの、親の介護はどうするの、子どもにたかるつもりか、…非難する人たちは、好き勝手なことを言っている。でも、バブル時代の幻想 (バブル時代の生活水準が標準であるという幻想) を引きずったまま、何でもかんでも自己責任と喚きたて、介護だ何だと全て自分で対策しない、といけないという心構えこそが、少子化を生み出しているのだ。そして、少子化こそが、日本の閉塞感を生み出す最大の要因だ。

誤解を恐れずに言うが、日本人は、そんなに生活の心配をしなくてもいい。もっと気軽に生活したらいい。もっと気軽に子どもを産んでいい。社会保障が何とかしてくれる、という社会こそ、人々が安心して暮らすことができ、活力が生まれるのだ。元の書き込み者は限度を超えて無知だが、そういう人でもある程度気楽に生きていける社会でないと、安心は生まれにくいだろう。

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